抱っこひもやスリングは、外出時や寝かしつけのときに活躍してくれます。
「種類が多くて選べない!」「どれが実際に良いの?」という方も多いかもしれません。
でも、実は赤ちゃんを寝かせるのに抱っこひもはおすすめできないという意見もあるとか…?
そこで、赤ちゃんを寝かすときに心がける抱っこひもの使い方を解説します。実際に3人の子育て中の母目線から、厳選したおすすめ商品もご紹介します!
抱っこひもを使うと赤ちゃんはよく眠るけど…
赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎(けんしょうえん)に?
赤ちゃんは生後1か月でどのくらい成長するかご存じでしょうか?なんと1か月で倍の重さに成長します。ずっと抱いていると、腱鞘炎を起こしたり、肩や腰を痛めたりするという声も。
抱っこひもを使うと、赤ちゃんの重さが分散されパパやママの体への負担が軽減します。ただ、色々な商品があって選ぶのが難しい!という方が多いのも事実です。
商品特性をよく調べ、使いやすいものを選ぶ必要があります。
寝かしつけに抱っこひもを使うとどうなる?
毎晩赤ちゃんが眠るときに抱っこひもを使うことは、実はあまりおすすめできません。それは抱っこひもに眠ることを依存してしまうから。
- 毎日絵本の読み聞かせをする、
- 赤ちゃんのお気に入りの毛布を寝るときに必ず持つ
など、なるべく毎日同じ入眠儀式を作ると、赤ちゃんもパパママもストレスが減りおすすめです。
★入眠儀式についての記事はこちら。
赤ちゃんの眠りには「抱っこして5分歩く方法」が効果的
夜中に泣き止まないなど、どうしても寝かしつけがうまくいかないときは「抱っこして5分歩く」という方法がおすすめです。
「輸送反応」といい、哺乳類の赤ちゃんが親に運ばれるときに、泣きやんでおとなしくなる反応があります。人間の赤ちゃんも持っています。
「輸送反応」は、
- 泣いている赤ちゃんを泣きやませる
- 寝かしつけ
- 赤ちゃんを落ち着ける
という効果があります。
(参考:すくすく子育てhttps://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2016/662.html)
抱っこひもの代表的な3種類
1本はほしい『腰ベルトタイプ』
街で多く着けている人を見かけるのではないでしょうか。腰にベルトがついているタイプの抱っこひもは様々なブランドから出ています。
頑丈な作りで、赤ちゃんの体重が肩と腰に分かれるので、抱っこするときの体への負担も軽くなります。買い物などおでかけのときにも便利。多くのデザインから選ぶ楽しみもありますね。
ただその分、かさばるとの声も。首の後ろや腰など止めるバックルの数が多く、抱っこをするときもおろすときも、少し時間がかかるというデメリットがあります。
赤ちゃんがよく眠る『スリング』
赤ちゃんを袋のような布ですっぽり包む抱っこアイテム。密着感があり、心音やぬくもりで赤ちゃんが安心します。
シンプルな布製なので持ち運びしやすく、洗濯も手軽にできます。スリング1本で縦抱っこ、横抱っこ、おんぶなどのほか、授乳の目隠しや肌かけなど、いろいろな場面で使うことができます。
赤ちゃんの態勢を抱っこする前に整えてあげる必要があり、装着にコツが必要です。慣れれば寝かしつけのときにもスムーズに使うことができ、長い間使うことができます。
スリングの中でも、端にリングがついて密着感を調節できるもの、輪っかのように作られたリングなしのもの、ストラップを調整してからバックルを留めるタイプと種類があります。
サッと気軽に使える『ラップタイプ』
1枚の布を巻き付けるラップタイプの抱っこひも。スリングと同じく密着するため、赤ちゃんに安心感を与えます。
布が幅広く広がり、両肩や腰を使って赤ちゃんの体重を支えられる点が特徴。巻きつけるタイプや、ループ状でTシャツを着るように装着できるものなどの種類があります。
寝かしつけのときにもサッとつけやすく、おろすときも眠った赤ちゃんと一緒におろすことができます。
ラップタイプはここ最近注目を集めてきており、ファッショナブルなものを探している方にもおすすめ。
抱っこひもを選ぶときのポイント
抱っこひもを出産前に購入する方も多いですが、できれば赤ちゃんが生まれてから試着して選ぶと失敗が少ないです。
試着の際は赤ちゃんの位置やバックルの留め方を確認しましょう。試着できない場合は口コミなども見てよく検討しましょう。
対象月齢
抱っこひもは商品によって対象月齢が違います。
大きく分けると
- 新生児から使えるもの
- 首のすわる3~4か月から使えるもの
- 腰のすわる5~6か月から使えるもの
などがあります。購入するタイミングや使う状況によって選びましょう。
機能と安全性
- 横抱き抱っこ
- 縦抱き抱っこ
- 前向き抱っこ
- おんぶ
このように抱っこひもによって、できる抱っこの形は様々。パパママ兼用にしたい方、車で出かけることが多い方など、使う場面によっても選ぶ基準が変わります。
また、安全性も気をつけたい点です。
赤ちゃんの転落事故が続いたことから2015年に経済産業省の依頼で「抱っこひも安全協議会」が設立されました。この団体に入っているメーカーから選ぶのも、安心できる選び方です。
現役ママがオススメしたい抱っこひも・スリング6選
多数ある抱っこひもの中から、特におすすめしたいアイテムをご紹介します。約10年の3人育児で実際に使った商品も含め、レビューしていきます。
Ergobaby OMNI360 クールエア
抱っこひもといえばエルゴ、というほど広く知られているエルゴベビー。こちらは上位モデルでメッシュ製が特徴で、軽くて涼しいと評判。
赤ちゃんの体重を腰と肩にバランスよく分散し、体への負担も軽減。新生児から幼児まで、赤ちゃんの成長に合わせて自然な「すわり姿勢」を実現し、抱っこもおんぶもできます。少しかさばるものの、使用シーンが幅広いため、1本あると便利です。
sun&beach ベビーキャリア
sun&beachは3人の子どもの母親の「もっと体の負担が少なく、楽しい気持ちになれるようなベビーキャリアが欲しい」という思いから生まれました。
日本人女性による、日本人の体を考えて作られた、腰ベルトで留めるタイプのベビーキャリアです。
首すわりの4~5か月頃から3歳頃まで長い間使えます。デザインも多彩で、他の人とかぶらない可愛さが嬉しい。
北極しろくま堂 キュットミー
「赤ちゃんを心地よくぴったり抱く=ベビーウェアリング」という考え方をもとに作られたスリング。抱く、おんぶすることに関する様々な研究に基づいた商品づくりをしています。
スリングは布のみのものが多いのですが、こちらは肩パッドやクッションが入っていて、抱く人の体への負担を軽減。抱っこやおんぶに対応。新生児から幼児期まで使用可能です。
アルマスリング
シンプルなリングつきのスリング。前向き抱っこ、縦抱き、おんぶなどさまざまな抱き方ができます。
災害レスキューナースとしても活躍し、「どんなに泣いている子でも 3秒で泣き止み、3分で寝る まぁるい抱っこ(講談社)」の著者の辻直美さんが開発。
この「まあるい抱っこ」は赤ちゃんにとって心地よい抱っこの仕方で、安心するのかすぐ眠る赤ちゃんが多いようです。綿100%、新生児から幼児期まで使用可能。
ボバ ボバ ラップ
部品がなく、伸縮性のある布のみでできたラップタイプの抱っこひも。 一枚の生地を体に巻き付け、赤ちゃんと心地よく密着します。
シンプルな一枚布でできていながら、肩や腰に赤ちゃんの体重を分散するので長時間着用しても疲れません。新生児から使用可能。
まとめ
いくら大切なわが子でも、なかなか寝ない赤ちゃんについイライラすることもあります。
触れ合うことが一番の安心につながる大切な赤ちゃん。
選ぶ楽しさを味わいながら、親子の抱っこ時間をより快適にしてくれるような抱っこひもに出会えたら良いですね。