【夜泣きの科学】いつからいつまで?正しい知識と対策を専門家が解説!

夜泣きがいつからいつまでなのかは、育児中のママにとって、”最大の悩み”と言っても過言ではありません。

とても深い悩みなのに、よく聞く解決方法は「愛情をたっぷり注いで」など、何とも曖昧…。

今回は、科学的な面から夜泣きの時期・原因・対策をご紹介していきます!

 

夜泣きはいつからいつまで?

夜泣きはいつから始まるのかが分かれば、覚悟を決めておけますよね。さらにいつまで続くのかがわかれば、「あと○年」などとカウントダウンをして頑張れそうです。夜泣きの時期を確認していきましょう。

夜泣きは4ヶ月から!4ヶ月前後で何が違う?

夜泣きが始まるのは、生後4ヶ月以降と言われています。

4ヶ月が境目になる理由は、4ヶ月〜1歳ころまでに体内時計の調整機能が急激に発達して、昼と夜の区別がつくようになる時期だからです。

体が「夜は眠る時間」と認識しているのに目覚めてしまう…。

生理的なリズムと行動が合っていないので、子供としても時にはのけぞるなどして、激しく訴えながら泣きたくなるのがわかるような気がします。

この状態、日本では「夜泣き」と表現されて、小児科医や保健師など専門家に相談しても、明確な解決方法を教えてもらえないのが一般的です。

ところが欧米では、「行動性不眠症」として研究や実証実験が進められています。日本でも研究されていますが、まだまだ実証実験などが不十分で、ママたちまで情報が広がっていません。

4ヶ月から1歳ころまではなぜ夜泣きするの?

4ヶ月〜1歳ころまでに体内時計が整うのに、なぜ大人と同じように眠れないのかが疑問ですよね。

考えられる原因は数え切れないほどあり、気質の違いも含めると明確な答えを出すのは難しいのですが、注目したい点を3つご紹介します。

1.睡眠の質

生後3ヶ月〜1歳ころまでは、眠っているけど脳が動いている「レム睡眠」が30〜40%です。大脳まで休息する深い眠りの「ノンレム睡眠」の時間が大人に比べて短いので、眠りの途中に覚醒しやすいという原因が考えられます。

2.日本特有の睡眠習慣

米国立睡眠財団が2015年に発表した各国(17カ国)の睡眠時間調査によると、「日本は遅く寝て早く起きるので、睡眠時間が短時間」という結果が出ています。そのため、体内時計が安定しないのでは?と考える説があります。

3.発達段階ごとの特徴

生後1歳ころまでは、月齢ごとに特徴的な発達段階がありますよね(2〜3ヶ月ころ:首すわりなど)。夜泣きの原因も、発達段階に応じて変化していく場合があります。あくまでも1例ですが、ご紹介します。

月齢

夜泣きの原因になる1例

発達段階の1例

生後4ヶ月〜5ヶ月ころ ノンレム睡眠のリズムと授乳時間が合わない
ノンレム睡眠の割合が増加
生後6ヶ月〜7ヶ月ころ 就寝中にうまく寝返りができない
寝返り
生後8ヶ月〜9ヶ月ころ 離乳食orミルクが足りない
離乳食が3回食になる
生後10ヶ月〜11ヶ月ころ 1日の総睡眠時間が足りない
昼寝が減少
1歳〜1歳半ころ 行動範囲が広がり刺激が増える
歩行


昭和54〜55年の古い研究ですが、7ヶ月の赤ちゃんがいるママに行ったアンケート調査と面接から、夜泣きをする赤ちゃんに、下記のような特徴があることもわかっています。

【参考:乳児夜泣きの要因分析Ⅱ

時代に関係なく夜泣きの原因を知る参考になりますので、ご紹介します。

  • 下痢・発熱・湿疹(あせも・おむつかぶれ等)という体の不調
  • 少しの音に反応する
  • 日光浴をあまりしていない
  • 離乳食が進んでいない
  • 夜中の授乳
  • ママが夜泣きにイライラ

夜泣きはいつまで?年齢の目安が知りたい!

ひどい夜泣きが原因で「子供が可愛いと思えない」「夫婦仲も悪くなった」という例が実際にあります。

睡眠に関する発達は、【1歳ころ:昼寝の時間が減って夜に続けて眠る時間が長くなる】、【4歳ころ:昼寝1回と夜〜朝までの睡眠で過ごせるようになる】とされています。

子供1人1人の睡眠リズムが完成するのは10歳ころなので、「かなり長い戦いだな…」とガッカリされた方も多いのではないでしょうか?

先程お話しした「行動性不眠症」の研究から、夜泣きが終わらない理由などが分かっているので、次にご紹介していきます。

 

夜泣きがひどくなる!?知っておくべき意外な原因

先程ご紹介した「行動性不眠症」の研究では、夜泣きにはママ・パパの働きかけが大きく影響しているとされています。

【参考:小児の睡眠問題に対する行動科学的アプローチ

夜泣きを引き起こす原因とは?

欧米と日本では住宅環境や習慣が違う面もありますが、これからご紹介する原因を妊娠時に知っていれば、産後すぐから夜泣きを予防できると感じます!

睡眠時間について

就寝時間が遅い家庭(夜10時以降など)で夜泣きが起こる確率は、57%です。就寝・起床時間が安定しないのも、夜泣きにつながる可能性が高いとわかっています

睡眠環境について

睡眠に適した場所(暗い、静か、夜中に騒音が聞こえないなど)を用意できないことも、夜泣きを引き起こします

ママ・パパの行動

抱っこして入眠など、親がいないと眠れない習慣を作ってしまうと、夜泣きが起きやすいとされています。また遊び始めた子供に付き合ってしまうなど、入眠までの行動を習慣化できない場合も、夜泣きへの影響が大きいとわかっています。

上記の原因を徹底して取り除こうとすると、かえってママ・パパの負担になる場合もあると思います。

親の精神状態も夜泣きに影響することがわかっていますし、体の不調が原因の場合もあるので、子供の様子も見ながら、これまでの働きかけを見直してみるといいですね。

夜泣きがひどくなる原因とは?

親の視点から考えると「夜泣きをするから抱っこする」など、夜泣きが起因で、親が子供のために行動しますよね。

行動性不眠症の研究では、「泣くから抱っこしてもらえる」というように、子供が親の行動を引き出すために夜泣きをするという視点を取り入れて、夜泣き対策の実証実験を行っています。

具体的な夜泣き対策を、次にご紹介します。

 

夜泣き研究から紹介!夜泣きの予防法と効果的な4つの対策

行動性不眠症の研究では「妊娠中の子供の睡眠に関する教育」を重要視していて、産後すぐからママ・パパが対策を実践することで、夜泣き予防に大きな成果が出ています。

【参考:第57回日本小児保健学会講演「ママと赤ちゃんが夜よく眠れるように」妊娠中からの親教育

夜泣き予防は生まれてすぐから始める!

ママ・パパが知っておきたい夜泣き予防法は3つです。何ヶ月からでも実践できるので、ぜひ参考にしてみて下さい。

1.就寝時・夜泣き時のママ・パパの対応

添い乳で、授乳がいつ終わったかもわからず寝落ちしてしまう日もありますが…。飲む・寝るを切り離した行動にすると、夜泣き予防につながります。

  • 就寝中の授乳やオムツ交換は、暗くて静かな場所でする
  • 生後すぐ〜数週の間は、授乳が終わって起きているうちに、ベッドに寝かせる

2.就寝・起床のリズムを一定にする

生活リズムをコントロールするのは意外と大変ですが、最終的には自分の睡眠につながると考えてみて下さい!

  • 毎日一定の時間に就寝・起床をする
  • 新生児のうちは夜11時頃など、遅い時間にたっぷり授乳をしてから就寝する
  • 起床時間にはハッキリと目覚めるように起こし、起きてから授乳をする
  • 生後数週間が経過したら、日中の授乳後にしばらく起こしておく

3.就寝時の行動を習慣化する

心地よい入眠を覚えると、子供は寝るのが大好きになります。乳児期を過ぎてからも、ずっと役立ちますよ。

  • 毎日同じ場所で、一定の環境で眠らせる(朝まで暗くて静かな場所で、温度・湿度も一定に)
  • 眠そうなときは1人にしてそっとしておく(安全確認は十分にして下さい)
  • オムツ替え→授乳→ゲップ→入眠のように、就寝までの行動を習慣化する

効果アリ!夜泣き研究からわかった4つの対策

行動性不眠症の研究からわかった夜泣きの対策とは、先輩ママに相談したときに言われるような「日中のスキンシップを多くする」などの、漠然としたものではありません。

夜泣きがひどくなる根本的な原因を取り除くために、ママ・パパがするべき行動を具体化しています。対策を実践するのは夜泣きが始まった後でも遅くないので、ぜひこちらの記事で詳しい情報をチェックしてみて下さい。

リンク:「夜泣き 2歳 3歳」記事

 

まとめ

夜泣きは4ヶ月から始まり、睡眠習慣が完成するのは6歳〜10歳ころでした。自己流の夜泣き解決方法が見つかる場合もありますが、今回ご紹介したような情報を知っていれば、具体的に行動できますよね。

科学的に検証された情報も参考にされてみてくださいね。

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