夜泣きしない習慣をつける!赤ちゃんがぐっすり寝る方法を看護師が伝授

「さぁ今から寝よう!」そう思った途端、赤ちゃんが泣き出す…そんな光景は多くの家庭でみられます。夜に赤ちゃんが泣き始めると、みんなが眠れなくなるので、何とかして対策したい問題ですよね。

一方で朝までスヤスヤ眠る子もおり、どのような特徴があるのか気になるところです。

この記事では、夜泣きが少ない子どもの傾向や、朝までぐっすり眠るための習慣について紹介します。

 

夜泣きの少ない子どもはどんな子?傾向について

子育て中のママとの交流を通して、「自分の子は夜泣きが多いけど、他の子はそうでもなさそう…」と不思議に思ったことのある人もいるかもしれません。

赤ちゃんの夜泣きに悩んでいるとき、一晩中寝ている子と何が違うのか気になるものです。

以降では、夜泣きが多い子とそうでない子の違いの調査結果を参考に、夜泣きが見られにくい子どもに多くみられる特徴を挙げていきます。※実際に夜泣きするかを確定するものではありません。

家庭環境による傾向

夜にぐっすり眠る子には、家庭環境にいくつかの傾向がみられました。夜泣きがみられにくい家族や周りの環境は以下です。

  • 大家族で一番目の子どもでない(次男、次女など)
  • 昼間接する人の種類が少ない

ここでいう大家族は、夫婦と子どもの他におじいちゃんやおばあちゃんがいる家族のことです。

一番目の子どもの場合、周囲の注目が集まりやすく子育ても手厚い傾向がある可能性が考えられます。特に、大家族で赤ちゃんが接する人が多くなると、刺激が過剰になりやすいと指摘されています。そのため、大家族の一番目の子は夜泣きが多い傾向がみられました。

性格、属性による傾向

夜泣きの頻度の違いは、子どもによっても異なります。

女の子である

夜泣きは男の子がやや多めで、女の子では少ないです。全体的にみて男の子は活発な子が多く、夜間の睡眠に影響を与えている可能性があります。

物音にあまり動じない

夜ぐっすり眠る子は、物音に対して反応しない子に多くみられる傾向があります。一方で、物音にビクついてしまうような敏感な子は、夜泣きをしやすいといえます。

適度に昼寝が取れている

少し意外かもしれませんが、適切な昼寝をしている子どもは朝までぐっすり眠る傾向がみられました。また、ママの中には昼寝が不十分な日は、夜泣きやすいと実感している人も多数みられました。

健康状態が安定している

子どもの体調は睡眠にダイレクトに響きます。発熱だけでなく、下痢や湿疹があると不快を感じて夜に泣きやすくなります。

養育環境による傾向

子育ての違いは睡眠に影響を及ぼす可能性があります。

授乳の時間が規則的である

ミルク育児で授乳する時間が一定である場合、夜に子どもが眠る傾向があります。

一方、母乳育児で好きなときに好きなだけ飲ませている子どもは、夜泣きが多い傾向がありました。意外かもしれませんが、添い寝や添い乳をしている赤ちゃんも夜泣きする傾向があります。

離乳食の開始が平均的

一般的に、生後5~6ヵ月頃に離乳食がスタートします。離乳食のスタートが平均的な子どもは、そうでない子どもよりも夜泣きが少ない傾向があります。

離乳食の開始が早すぎる場合は消化管に負担がかかり、反対に遅すぎる場合はエネルギー不足による空腹が原因と考えられます。

外遊びや日光浴をしている

日中によく遊ぶ子は、夜眠れる傾向があります。適度に疲れることにより夜の休息を促すためです。また、日光の作用によって体内時計を整えられます。

親の心持ちが影響することも

夜泣くかどうかは子どもだけでなく、ママなど身近な人の心の傾向が影響することもあります。

赤ちゃんが泣くと心配になるのは誰もが当てはまりますが、心配しすぎたり、思うようにいかないとイライラしたりする人は注意が必要です。

赤ちゃんの気分に関わらず、養育者が穏やかな心でいることは、子どもの睡眠大切です。

※参考:成田栄子ほか/乳児夜泣きの要因分析(Ⅱ)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsnr/5/2/5_19820601003/_pdf/-char/ja

 

看護師がアドバイス!夜泣きをしない習慣作り

生まれてから7~9ヵ月目は、睡眠リズムが安定しないために夜泣きが現れやすい時期です。

夜泣きが頻繁だったり長期にわたったりすると、睡眠が十分に取れずに育児疲れしてしまう原因になることも。

ここでは、睡眠や昼と夜のリズムを助ける方法について挙げていきます。

夜泣きの改善に役立つ!睡眠の質を上げる習慣

子どもが朝まで眠るには、深い睡眠をサポートしてあげましょう。

昼間はなるべく日の光を浴びさせる

睡眠を促す脳内の物質に「メラトニン」があります。これは「セロトニン」という物質からできています。

日光を浴びるとセロトニンが増えます。結果的にメラトニンも増加します。ちなみに赤ちゃんのメラトニンの分泌は、生まれてから半年後くらいから始まります。

昼寝は適度な長さにする

生後6か月になると一日のリズムができてきます。昼寝は長すぎてもいけません。夜の睡眠をみながら、時間を整えていきましょう。

強い刺激を与えないように注意

仕事から帰ってきたパパが、体を使ったダイナミックな遊びをする家庭は多いでしょう。しかし、夕方以降の強い刺激は睡眠を浅くします。

体を使った遊びは週末の日中にして、違う方法で赤ちゃんとコミュニケーションを取るようにしましょう。

夜はテレビやスマホから離す

テレビやスマホなどの画面の光は、脳にとって刺激です。寝る前は強めの光を浴びないようにし、暗めの部屋でゆっくりできるようにしましょう。

寝る1間半前に入浴する

夜にお風呂に入ると、上がった深部体温が下がるので、眠つきがぐんと良くなります。

お湯が熱すぎると交感神経が活発になるので、40度くらいのぬるめのお風呂に入れましょう。

家族も同じ時間に就寝する

赤ちゃんが寝ついて、一人の時間を楽しむ人もいるでしょう。

しかし、寝かしつけた後にその場を離れると、再び起きてしまうことは多くのママが経験しています。

熟眠しない子どもは、家全体で夜型生活している傾向がみられます。

赤ちゃんの眠りを助けるためにも朝方生活を心がけて、寝る時間を早めるように努めてみてください。

 

夜泣きはやり過ごすことも大切

赤ちゃんの夜泣き出すのは一時的で、しばらくすれば自然に改善していきます。子どもの発達や性格はそれぞれであり、マニュアル通りにいかないことがほとんどです。

いくつかの方法を試しても結果が出ない場合は、一人で悩まないようにしましょう。

子どもの眠りで困っている事があれば、誰かに打ち明けるのもおすすめ。健診時の相談や、家族やママ友との会話でもかまいません。

また、親のメンタル面は子育てにダイレクトに影響するため、ママやパパが不安になりすぎないことも大切です。

夜泣きの防止に全力を尽くすのではなく、夫婦や家族の中で夜間協力して対応するなどして、上手にやり過ごすことも考えましょう。

 

まとめ

赤ちゃんが夜に泣くのは、生活リズムや家庭環境が影響しています。

もちろん、赤ちゃんは泣くことが当たり前なのですが、夜にゆっくり眠れないと家族みんなの疲れが取れませんよね。

記事内で紹介した内容を参考に、よりよい睡眠が取れるようにサポートしてみてください。

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