寝かしつけをしない方がよく寝る?寝かしつけのやめ方を解説

寝かしつけは、赤ちゃんや子供が1人で寝られるようになるまで毎日続きます。

ところが、なかなか寝てくれなかったり、グズグズや夜泣きが続いたりなど、連日悩まされている方も多いのではないでしょうか。

寝かしつけしないで自分から寝るようになってくれたら、ママは体力的にも精神的にもずいぶん楽になりますよね。

そこで今回は、乳幼児が寝かしつけをしなくても1人で眠れるようになるために、是非取り組んで欲しいサポート方法を紹介します。

 

寝かしつけをやめるためには

寝かしつけをやめるためには、寝かしつけしなくても一人で眠れるように、睡眠環境を整えてあげることが大切です。

疲れすぎる前に眠らせる 

寝かしつけは、赤ちゃんや子供が疲れすぎる前のタイミングで行うのがポイントです。眠くなりすぎると、目覚めを促すストレスホルモン(コルチゾール)が分泌され、眠気を通りこしてなかなか寝付けなくなってしまうからです。

子供は大人と比べて体力がなく、日中起きていられる時間は短いです。

月齢別の睡眠時間の目安を知り、お昼寝などを上手に取り入れ、一日の理想的な睡眠時間を確保できるようにしましょう。

【月齢・年齢別、理想の睡眠時間】

新生児期 約14~17時間
4カ月~1歳2カ月 約12~15時間
1歳3カ月~3歳 約11~14時間
4~5歳 約10~13時間

出典:ママと赤ちゃんのぐっすり本

自然に眠くなるのを待つのではなく、親の方から働きかけて、なるべく早めに就寝できるようにしましょう。

 

寝かしつけをやめる方法

寝かしつけは、突然やめると赤ちゃんや子供が不安になってしまうので、1人で安心して眠れるように、徐々に導いてあげることが大切です。

寝かしつけをしなくても、一人で眠れるようになるために、ママに取り組んで欲しいことを、赤ちゃん・子供別に紹介します。

赤ちゃんの場合

赤ちゃんが寝ない理由を知る  

寝かしつけをどんなにしても、赤ちゃんが寝てくれなかったり、夜泣きや、寝ぐずりなどが続いたりする時は、「寝ない理由」は何かを探ってみましょう。

【赤ちゃんが寝ない理由として考えられる要因】

  • 発熱や病気による体調不良
  • 空腹
  • おむつの濡れ
  • 寝室の室温や湿度が不快
  • 生活リズムの乱れ

まずは、上記に該当する項目がないかをチェックしてみましょう。すべてに該当がない場合、ママに甘えて泣いている場合や、月齢が高い場合は、自分の行動による親の反応を試す「試し行動」の可能性もあります。

泣き方がいつもと明らかに違う場合は、早めに小児科を受診しましょう。

朝早く起こす

朝はなるべく7時までに起こし、起床後すぐにカーテンを開け、日光の光をしっかり浴びることが大切。

毎朝日光を浴びることで、体内時計がリセットされ睡眠と覚醒のリズムが整い、ぐっすり眠れるようになるからです。

朝の忙しい時間帯、赤ちゃんがぐっすり寝ているとそのまま起こさず家事をすませたくなりますが、起こさず寝かし続けるとその後の生活時間が後ろにずれ、夜なかなか眠らない要因になるので注意しましょう。

午前中に日光を浴びることは、夜に睡眠を促すホルモン(メラトニン)の分泌を高め、質の良い睡眠につながります。天気の良い日の午前中は、外遊びや散歩など、積極的に屋外で過ごしましょう。

お昼寝時間の調整

月齢が小さい頃は体の疲れをとるためにお昼寝が必要ですが、そのまま放置して寝たいだけ寝せてしまうと、夜なかなか眠れなくなり、寝かしつけに苦戦する要因となります。

 

【月齢別 お昼寝時間の目安】

生後2~8か月 2時間30分
生後9カ月~3歳 2時間
4~5歳 徐々にしなくなる

出典:赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド

体力や成長には個人差があるので、時間はあくまでも目安となりますが、昼寝時間は長くなりすぎないようにしましょう。

赤ちゃんは生後3カ月頃になると、徐々に昼夜の区別がつき、体内時計ができ始めるので、お昼寝のタイミングも定まってきます。昼寝とは別に夕寝をすることも多いですが、夕寝は30分程度、17時前には起こすようにしましょう。

寝室の室内環境の見直し

季節に合わせ、寝室の温度や湿度を赤ちゃんにとって快適な状態にキープしてあげれば、自然と良く眠るようになります。

東京都発行の「赤ちゃんのための室内環境」によると、冬期の室温は20~25度前後が、夏場は外気より4~5度低い温度が室温の目安です。

夏場は同じ温度でも、湿度を下げることによって快適に過ごせる場合が多いです。除湿器を上手に活用し、湿度を50%前後に保ってあげましょう。

冬期はエアコンや暖房機器の使用により室内が乾燥しがちですが、湿度が60%を超えるとダニやカビが発生しやすくなるので、加湿のしすぎに注意が必要です。

エアコンや暖房機器は、赤ちゃんに直接風が当たらない位置に設置しましょう。

出典:赤ちゃんのための室内環境 東京都
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/allergy/pdf/pri08.pdf

子供の寝かしつけをやめる方法

睡眠ルーティンを取り入れる

寝る直前に同じ日課を繰り返す「睡眠ルーティン」を取り入れてみましょう。

毎日同じ時間に繰り返し行い、寝る前の子供の気持ちを落ち着かせることがポイントです。

睡眠ルーティンは、「歯を磨いてパジャマを着る」「お風呂に入る」「絵本の読み聞かせを行う」など、シンプルな内容で大丈夫です。無理なく継続できる内容がおすすめです。

寝る時間がしっかり認識できるよう、就寝時刻には、部屋の電気を必ず暗くしてください。

睡眠ルーティンは、なるべく早いうちから取り入れることで、寝かしつけ卒業までの期間短縮につながります。

寝かしつけに、電子機器を使わない

寝かしつけの前、テレビやスマホ・タブレットなどの電子機器の使用はできれば避けましょう。

電子機器から発するブルーライトには、脳を興奮させ睡眠に必要なホルモンの分泌を妨げる作用が報告されており、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりなどの要因となるからです。

ブルーライトの影響で睡眠時間が減ると「成長ホルモン」の分泌量も減り、子供の体力的・精神的な発育に悪影響をおよぼすので注意しましょう。

お昼寝させすぎない

3歳くらいになると体力がついてくるので、お昼寝不要の子も出てきますが、お昼寝がまだまだ必要な子もいます。

夜の睡眠への影響が出ないよう、お昼寝時間は長くても1回2時間程度、できれば15時前には起こすようにしましょう。

 

寝かしつけをやめたい時の注意点

赤ちゃんや子供に合わせ柔軟に対応して

寝かしつけをやめるためには、朝早く起こすことや寝る前の睡眠ルーティンを毎日行うのが理想です。

しかし体調が悪い時や旅行、はずせない用事がある時など、実行できない日もあるでしょう。

そんな日は、多少内容が変わっても翌日以降またもとに戻せば大丈夫です。

添い乳を寝かしつけの習慣にしない

寝かしつけに添い乳をすると、赤ちゃんは落ち着いてすやすや眠る傾向にあり、横になりながら授乳できるのでママの体も楽です。

しかし毎日寝る前の習慣にすると「添い乳がないと寝付けない」クセがつく場合があります。

また、寝かしつけに抱っこを毎日行っている場合も、抱っこ=睡眠にならないよう注意が必要です。

最初からベッドや布団で寝かせ、背中をトントンしたり、手をにぎったりなどして赤ちゃんに安心感を与えてあげる方法がおすすめです。

寝かしつけをせず、自分で寝る力をつけさせるために「何かをしないと寝ない」状況が習慣化しないよう心がけましょう。

 

まとめ

赤ちゃんや子供が一人で眠れるようになるためには、何かしてあげないと眠れない状況を避け、自分で寝る力を身に着けさせてあげることが大切です。

睡眠しやすい環境を整えたり、寝る前に睡眠ルーティンを行ったりなどして、快適に眠れるようにサポートしてあげましょう。

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