「新生児の我が子の夜泣きがひどい。休息できない...」というママは多いものです。
「何が原因?何をしたら泣き止むの?」と、生まれたばかりの我が子に叫びたくなる夜もあることと思います。
実は新生児が夜に泣くのは「夜泣き」ではなく、生理的な現象の一部です。
新生児が泣く理由と対処法をご紹介し、夜泣きを長引かせないための対策までお伝えしていきます!
新生児のひどい夜泣きに悩むママ達の体験談
「新生児ってほとんど寝てるんじゃないの?」、「なんでこんなに夜泣きをするの?」と、産後の回復が十分ではない時期から悩むママが、たくさんいらっしゃいます。ママたちの体験談を、日齢に沿ってご紹介します。
生後10日
生後20日
生後1ヶ月
家族・親戚・友人が、次々と出産のお祝いに訪れるお宅では、「来客が赤ちゃんの負担になっているのかも」と不安に感じるママが多い印象でした。
夜泣きがあまりにもひどい場合は、自分も泣いてしまう、うるさいと叫んでしまうなど、精神的に追い詰められてしまうこともあります。
新生児が夜に泣くのは夜泣きじゃない!?理由と原因を解説
育児のスタートと同時に夜泣きが始まるのは辛いものですが、新生児が夜に泣くのは、正確には「夜泣き」ではありません。
新生児が夜に泣く理由
私達の脳内にはメラトニンというホルモンがあり、眠る・起きるなどの体内リズムを調整してくれています。メラトニンの分泌が始まるのは生後1ヶ月ころからなので、新生児にはメラトニンが分泌されていません。
メラトニンの分泌が無いことが理由で、新生児期は昼と夜の区別がつかず、夜に「ひどく泣く」という活動が起こってしまう場合があります。
新生児の夜泣きがひどくなる原因とは?
「赤ちゃんの泣き方がひどい」、「泣き続ける時間が長い」ときは、睡眠環境や体の不調が原因かもしれません。
睡眠環境
我が子とはいえ、眠りのツボをおさえるには時間がかかるものです。
”寝室の暗さ”、”温度”、”湿度”、”布団をかける枚数”、”寝具の素材”、”着ている洋服の枚数”など、赤ちゃんが心地良いと感じる睡眠環境は、それぞれ違います。
赤ちゃんとママ・パパの呼吸が合ってくるまで、赤ちゃんがひたすら夜に泣いて訴える場合があります。
体の不調
新生児期は体調が変化しやすいので、湿疹や便秘など体の内側から生まれる不快感が、ひどい夜泣きの原因になる場合があります。
また、赤ちゃんの爪は伸びやすくて鋭いので、なにかの拍子に自分の爪で強く顔を引っ掻いてしまい、痛みで泣くなんていう原因も考えられます。
新生児の夜泣きがひどい!プロ・先輩ママの対処法を紹介
新生児の夜泣きを確実に終わらせる方法があると良いのですが...。残念ながら解明されていません。効果がある対処法は赤ちゃんによって違うので、これからご紹介する方法を参考にして頂けると幸いです。
新生児が夜に泣き出した!プロがする行動とは?
新生児は、一度泣き始めたら自分で止められません。そこでプロの助産師や保育士は、夜泣きがおこる前兆に気づき、泣く少し前から動き始めています。
いくつか前兆を見極めるポイントがあるのでご紹介します!
- 手足をモゾモゾ
- 口をチュッチュ
- 頭をグリグリ
などの動作をし始めたら、すぐにおむつのチェックとミルクの準備をします。
泣き出す寸前か泣き出したときにミルクを口に含んでいる状態なら、「お腹が空いて泣き始め、興奮して飲めなくなる」という事態を予防できますよね。
他にも不要な夜泣き対策として、赤ちゃんをおくるみで包んであげることもあります。
おくるみで包む理由は、寝ているときに体がビクッとなり(新生児特有のモロー反射)、赤ちゃん自身が驚いて泣かないようにするためです。
ただしおくるみが苦手な赤ちゃんもいますので、赤ちゃんの様子を見ながらお試し下さい。(おくるみが顔にかかって窒息しないように注意が必要です)
先輩ママが実践!新生児期に効果があった夜泣きの対処法
上記でご紹介したプロの対処法は、決まった時間や日数だけ赤ちゃんのお世話をするからこそ、できる部分もあります。同じ立場で辛い時期を乗り越えてきた、先輩ママ達の対処法も参考にしてみましょう!
先輩ママ達の対処法は、大きく分けて2パターンです。
積極的に泣き止ませる派
- 抱っこをしてユラユラしながら、家の中をひたすら歩き続けた(揺らし過ぎに注意が必要)
- ネット検索で「赤ちゃんが泣き止む」と評判の胎動CD・YouTube動画の音を聴かせた
- 授乳間隔を気にせずとりあえず飲ませた、授乳直後でもミルクを足して飲ませた
- おしゃぶりを何種類か試した
泣き止むまで気長につきあう派
- 覚悟を決めて赤ちゃんと一緒に寝る・起きる生活をし、夜泣きのために体力温存をした
- 理由がなく泣いているときもある。録画していたドラマを視るなど、気長に抱っこをしてあやした
- 精神的に辛いときは、別の部屋にこもってしばらくほっとく。気持ちが落ち着いたらあやしていた
新生児期から夜泣きを予防!4ヶ月以降に役立つ方法とは?
夜泣きの本番は、4ヶ月以降に訪れると言われています。「いつまで続くの?」と不安になる方もいらっしゃいますよね。
残念ながら日本では、夜泣きに関する研究が進んでいません。ママたちは我が子の睡眠について学ぶ機会が無いまま出産を迎え、辛い思いをしながら、自己流で夜泣きを乗り越えているのが現状です。
欧米で実際に行われて、高い成果をあげている夜泣きの予防法や対処法について、こちらの記事で詳しくご紹介しています。新生児のママ・パパにこそチェックして頂きたいと思います!
まとめ
新生児期に起きる夜泣きの理由や対処法をご紹介してきました。理由を知る前よりも知った後の方が、赤ちゃんに対する気持ちに少し余裕が出たのではないでしょうか?
確実に夜泣きを終わらせる方法はありませんが、兄弟がいるかどうかなど家庭環境にも合わせて、ご紹介した対処法を試してみてくださいね。