子育てをしているとさまざまなお悩みってありますよね。
この記事では、不定期で読者の方から募集した質問に専門家の先生が回答します。
今回は、小児科医でありIPHI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの資格もお持ちの白井 沙良子先生にお答えいただきます。
もうすぐ4ヶ月になる息子が、最近になって寝ながらうなったり、喋ったりします。
横で寝ていても起きてしまうほどです。
今は21時に寝て8時頃起きる習慣がついているのですが、そのうなりのせいでよく寝れていないのではないかと心配になります。
うなりの原因や対処法を教えてください。
A.うなっていても心配はいりません。
寝入るときや寝ている最中のうなり、心配になりますよね。ただ実は、とくに0歳代の赤ちゃんでは非常によくみられることです。
結論からいうと「うなりのせいで寝られていない、睡眠が浅い」ということは科学的に証明されておらず、心配されなくても大丈夫。
赤ちゃんの睡眠は浅く、短いサイクルを繰り返しているので、どうしてもうなりやおしゃべりのような行動がみられてしまうのです。
赤ちゃんは「浅い睡眠」の時間が多い
赤ちゃんの睡眠は基本的に、かなり浅い状態が多いです。レム睡眠といって、大人でも目が動いたり夢を見たりするような浅い睡眠です。
とくに生後4ヶ月など、まだ月齢の低いお子さんは、1回の睡眠サイクルが40〜50分くらいと短いです(大人だと約90分)。つまり1回寝ついても40〜50分くらいたつと、また眠りが浅くなる……ということを繰り返しています。
このように睡眠が浅い状態が多いと、体がよく動いたり、うなったり、しゃべったりという行動がみられます。ただしこれは赤ちゃんの睡眠の浅さからみられる正常な現象であって、このせいで睡眠がさまたげられている、ということではありません。
赤ちゃんがしゃべったり、場合によっては目をあけていたりしても「まだ脳は寝ていて睡眠中」ということは、小さい赤ちゃんではよくみられる現象です。
うなっていても、様子を見てあげて大丈夫。
というわけで、寝ている赤ちゃんがうなっていたり、しゃべっていたりしても、様子をみていただいて大丈夫です。
むしろその時に、体をゆすったり抱き上げたりして起こしてしまうと、眠りが浅くなるたびに起きなきゃいけないんだ、と赤ちゃんが認識してしまう可能性があります。そうすると、夜通ししっかり自力で寝つく能力が身につきづらくなるので注意が必要です。
お子さんのうなり声で親御さんが起きてしまう、という場合は、数日だけでも親御さんが別室で寝てみると、お子さんの声が気にならなくなったり、寝られるようになったりするケースもあります。
これが物理的に難しい場合は、ホワイトノイズなどを使ってお子さんの声をカモフラージュできるようにしたり、お子さんと少し距離を離して寝るなどの対策をとってみましょう。
監修者PROFILE
日本人の小児科医で初めて、IPHI妊婦と子どもの睡眠コンサルタントの資格を取得。二児の母としての立場も生かしながら、外来やオンライン医療相談に携わる。
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